シニアの体づくり

「年をとると運動は続かない」は逆でした|660人の記録で分かったこと

「この年で始めても、どうせ続かないと思って」

体験にいらっしゃる55歳以上の方から、いちばん多く聞く言葉です。ご本人にとっては切実な不安だと思います。

ですが、私たちの記録を調べたところ、実際は逆でした。

結論:年齢が上がるほど、続いています

同じ時期に入会された660人の方を年代で分けて、今も通っておられる割合を出しました。

  • 34歳以下:17%(306人)
  • 35〜44歳:25%(203人)
  • 45〜54歳:30%(105人)
  • 55歳以上:39%(46人)

若い方ほど辞めていて、年齢が上がるほど続いています。34歳以下と55歳以上では2倍以上の差がありました。

この数字の出し方(正直に書きます)

数字を出すときは、条件をそろえないと意味がありません。ここは正直に書いておきます。

比べた660人は、全員が2年半以上前に入会された方です。私たちの記録では年齢の記入があるのが2023年以前に入会された方に限られており、結果として「同じくらい長く在籍している人同士」を比べる形になりました。つまり「入会したばかりだから続いている」という差は入っていません。

「今も通っている」は、直近2か月に1回以上ご来店された方としています。産休や怪我で休まれている方も「通っていない」に入るので、実際より少し厳しめの数字です。

限界も書きます。55歳以上は46人と、ほかの年代より人数が少ないです。ですから「39%」という数字そのものより、「若い年代より明らかに高い」という差のほうを見ていただきたいと思っています。

通う回数も、55歳以上のほうが多い

続いているだけではありませんでした。来店の回数も多いのです。

通っておられる方の来店ペースを見ると、全体では2か月で6回(月3回)が真ん中です。ところが55歳以上の方は2か月で7回でした。少しですが、他の年代より多く通われています。

なぜ、年齢が上がるほど続くのか

データからは「なぜ」までは分かりません。ここからは、現場で見てきたことです。

目的がはっきりしている。若い方の「痩せたい」は、期限も基準もあいまいなことが多く、思ったより変わらないと気持ちが折れます。一方で55歳以上の方は「膝を痛めたくない」「孫と出かけたい」「杖をつきたくない」と、生活の中の具体的な目的をお持ちです。目的がはっきりしていると、多少結果が遅くても続きます。

予定を立てやすい。お仕事や子育ての事情で予定が動きにくく、同じ曜日・同じ時間に通う習慣がつくりやすい方が多いです。習慣になってしまえば、続けるのに意志の力は要りません。

体の変化が生活で分かる。体重計の数字ではなく、「階段が楽になった」「靴下が立ったまま履けた」という形で変化が出ます。これは鏡や体重計より、はるかに実感しやすいものです。

だから、私たちが大事にしていること

数字の目標を最初に置きません。体重を何キロ減らすかではなく、「何ができるようになりたいか」から始めます。

痛みが出ない範囲を毎回確かめます。その日の体調で動ける範囲は変わります。理学療法士監修のもとで、無理をさせない設計にしています。持病やお薬のある方は、事前に必ずお伺いします。

回数は少なくても構いません。月3回でも続いていれば、体は変わります。週に何回も来なければ意味がない、ということはありません。

もし「この年で今さら」と思って迷っておられるなら、データはむしろ逆を示しています。続いているのは、あなたと同じ年代の方々です。

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※本記事の数値は2026年8月時点のfisグループの会員記録に基づきます。店舗ごとの数値は公開していません。
※持病のある方、痛みが続く方は、運動を始める前にかかりつけの医師にご相談ください。

この記事の監修者
西山トレーナー(fis.osaka 江坂店)
理学療法士(国家資格)/JATI認定トレーニング指導者/健康運動実践指導者
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